メディアの基本(2022年度版)

趣味で楽しむのではなく、 ビジネスに繋げていくためのメディア運用には 計画性と継続が何より重要になります 改めて、あなたが使っているメディアを見直してみてください

もくじ

メディアの基本(2022年度版)

「ビジネス目的でSNSを運用している」という方は多いと思います
ところで、「なぜ、そのSNSを利用しようと思ったのですか?」と質問すると
多くの場合、「他の人が使っているから」「なんとなく」といった答えが返ってきます
 
情報発信を行ない、なおかつ、ビジネスに繋げていくには
「なんとなく」という理由で運用していても
思うような成果をあげれない場合があります
 
メディアを使う目的に合わせて、
SNSをはじめとするメディアを選んでくださいね

もくじ

メディアとは、何か?

みなさんがよく使っているTwitterやInstagram、あるいはnoteなど
それらは「一体、何なのか?」考えたことはありますか?
 
これらは、メディア(media)と呼ばれるものです
メディアは英語で、
元々は「媒体」「触媒」といった意味があります
 
私は生物学部を卒業しているので
「メディア」と聞けば細菌の培養実験を思い出します
あるいは、メイクアップをする時に
コスメの質感を変える薬剤などもメディアと呼びます
 
業界によって何を意味しているのかは違うのですね
 
情報発信の際には
「メディア」は「情報発信媒体」を意味します
つまり、情報を発信するための道具や手段のことです

媒体としてのメディア

それでは、「メディア」を色々な視点から見てみましょう!
まずは、「媒体」としてのメディアです

マスメディア

これは、マス(mass)=大衆を対象にしているメディアです
特に、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌は「4大マスメディア」と呼ばれ
今でも多くの人がこれらのメディアを日常的に使用しています

一度の発信で不特定多数に情報が届く

マスメディアは一度の発信で「不特定多数」に対して情報を届けことができます
例えば、コマーシャル(CM)を使って、会社のイメージを伝えたり
お得なセール情報をたくさんの人に届けることが得意なメディアです
 
ただし、使うメディアによっては
受け取り側の「多様性」に対応することができないため
「不要な情報」と思われてしまう場合もあります
最近では、ユーザーの行動履歴から興味関心を分析することで
よりユーザーに合わせた情報を届けることができるようになってきました

情報の修正は難しい

マスメディアが得意とする「不特定多数に情報を伝える」ことは
時に、デメリットにもなります
「間違った情報を発信してしまった!」という時などは
誰にどんな情報を伝えたのかわからない場合が多いため、
もう一度マスメディアを使って新しい情報を発信する必要があります
 
特に、雑誌や新聞などは、一度間違ったまま発行されてしまうと
すぐに訂正することが難しくなりますし
訂正のために新たに費用をかける必要も出てきます

ウェブメディア

次に、ウェブ(web)=インターネットを使って情報発信するもの
近年は、インフラ整備が進み、技術も向上したことで
ありとあらゆるモノや情報がインターネット上に発信されています

情報の修正&更新が可能

インターネット上に「データーベース」として情報を残すウェブメディアは
情報の修正や更新が必要な時でも、比較的簡単に修正ができます
 
例えば、ブログを書いていて
最新情報を追加したいと思えば
該当の記事に書き足しや情報の削除を行えば完了します

反響が出るまで時間がかかる

現在、インターネット上には
20億近いウェブサイトが存在すると言われています
その中から、あなたのウェブサイトを
ピンポイントで見つけるのはサイトアドレスを知ってもいない限り、
不可能に近いのかもしれません
 
ウェブメディアは運用を初めたらすぐに結果がでるものではなく
ある程度の時間がかかると言われています
 
また、反響が出たとしても
定期的に更新やメンテナンスを行うなど
継続的な運用が必要になります

ソーシャルメディア

最後に、ソーシャル(social)=人と人のつながりによる情報発信
スマホアプリを使ってインターネット上でつながることが多いですが
実際の人と人とのつながりもソーシャルメディアとなり得ます
例えば、友達や信頼できる人からの「口コミ」などがそれにあたります

気軽なコミュニケーションを楽しめる

TwitterやInstagramなど数多くのSNSが存在しますが
どれも気軽に情報を発信してコミュニケーションを楽しむことできます
そのため、あなたの投稿に対して反応が起きやすく
離れていても人と人との繋がりを楽しめるのが大きな特徴です

誰でも発信できる=信頼性は低い

同時に、誰でも情報発信ができることは
その情報の「信頼性」が保証されにくいことでもあります
自治体や企業などの「公式アカウント」を承認する仕組みもありますが
そうでない場合には、情報を受け取ったユーザー側が情報を精査し、
どのように反応するのか、情報を扱う責任を問われるようになっています

主なソーシャルメディアと特徴

一般的なソーシャルメディア(SNS)とその特徴を一覧にしています
SNS選びの参考にしてみてください

手段としてのメディア

次に、どんな方法でメディアを運用するのか?
「手段」という観点から、メディアを分類してみます

オウンドメディア

オウンド(owned)=所有しているメディアを指します
自分で作ったウェブサイトやチラシなどがこれにあたります
自社、あるいは個人でメディアを所有し、
そのメディアに掲載しているコンテンツを通じてユーザーとの関係性を築きます
 
ちなみに、このmamietsuda.com
私がサーバー料とドメイン料(サイトurl)を支払って所有している
オウンドメディアになります
 
よく、ブログサービスやSNSのアカウントを
オウンドメディアだと勘違いしている方もいますが
これらは、ブログサービスを提供している会社に
そのメディアの所有権があるためオウンドメディアにはなりません
 
また、オウンドメディアは所有者があなた自身ですので
メディアの継続や中止に関しても、自分で決めることができます
他の会社や人物が運用しているメディアであれば
サービスが突然終わってしまったり、
システムや規約変更で使いづらくなることもあり得ますが
オウンドメディアであれば、そういった心配はいりません

コンテンツが自由自在

オウンドメディアが持つ1番の魅力は「コンテンツが自由」ということ
たとえば、チラシを作るときは
他のチラシを参考にしていたとしても、
どんな情報を載せるのかは自分で決めることができます
 
ウェブサイトであれば、
コンテンツページの数やフォント、背景など全て自由に作れます

メディア運用&コンテンツ作りの知識が必要

オウンドメディアはなんでも自由にできる反面、
あなたが想像していることをどうすればカタチにできるのか?
そのための知識が必要になります
 
また、効果のあるメディアを運用していくためには
メディア運用やコンテンツ作りについて学び続ける必要もあります

ペイドメディア

ペイド(paid)=有償のメディアは
いわゆる「広告費」を払ってメディアに掲載する方法です
例えば、情報誌への掲載やSNS広告などがあります
 
私も、サロンの集客&予約管理に
ホットペッパービューティーを利用していて
これも、ペイドメディアにあたります

目的に合わせて運用できる

ペイドメディアは集客や予約管理など
目的に合わせた運用がしやすくなっているのが特徴
 
そのため、認知拡大や予約といった
目的がハッキリしている場合には
ペイドメディアの利用も検討してみてはいかがでしょうか?

掲載内容に条件がある

多くのペイドメディアでは、ユーザー間での不平等を減らすため
掲載内容が限られていたり、利用料に応じて掲載の条件が変わることがあります
 
例えば、利用料が高いほど上位に表示されたり
複数のコンテンツページに掲載されるといったことがあります
 
他にも、ウェブメディアの場合なら
ペイドメディアからの離脱を避けるために
自社サイトであっても外部リンクが貼れないといったこともあります

アーンドメディア

コンテンツ管理を自分たちで行うのではなく
ユーザーにコンテンツやサービスを拡散してもらうことで
信頼や評判を獲得する(アーンド、earned)方法もあります
 
これは、口コミであったりSNSでの商品紹介などが挙げられます

ユーザー同士の交流でコミュニティが生まれる

アーンドメディアのメリットは、
ユーザー同士での交流も起きやすく、コミュニティが生まれることで
商品やサービスに対する「ファン化」を行いやすい点です
あなたが提供している商品やサービスのファンになってくれることで
自然と口コミが広がりやすくなります

ユーザーが発信する内容は管理できない

その反面、ユーザーがどんなコンテンツを発信するのかは
細かく管理することはできません
ということは、商品やサービスに対して
辛口評価や誹謗中傷のような内容が発信される可能性もあるということです
 
そういったことがないように、
商品やサービスの品質はもちろん、
ユーザーとの積極的なコミュニケーションが求められます

メディアを選ぶポイント2つ

それでは、実際にビジネスで使うメディアを選ぶ際に
押さえておきたいポイントを紹介します

使っていて楽しいメディア

1つ目のポイントは、
使っていて楽しいと思えることです
 
メディア運用は、とにかく継続することが重要!
そのため、使っていて楽しいと思えることは
そのメディアを継続的に利用する上で非常に重要なポイントになります
 
いくら流行りのSNSを使っているといっても
毎日の投稿に疲れてしまったり
他のユーザーとの交流がおっくになるのであれば
使い続けることは難しくなってしまいます
 
私の場合は、学生時代からブログを書いていたということもあり
文章をじっくり考えて書くことが苦になりません
また、ブログなら字数制限を気にすることなく
気が済むまでかけるのでこのサイトでもブログをメインのメディアにしています

利用目的に合うメディア

2つ目のポイントはメディアを利用する「目的」です
 
あなたは、なんのために情報発信をするのですか?
 
「なんとなく」情報発信するのなら
その時間を他のことに使った方がいいくらい
 
そして、利用目的を決める際には、
お客様との「関係性」を意識することが大切
 
ビジネスをしていると、お客様との関係性には「段階」がありますよね?
まだあなたのことを知ったばかり、
あなたの商品やサービスに興味がある方、
すでに利用された方、そして、あなたのファンになっている方
 
あなたが使っている、使おうとしているメディアは
どのお客様に向けて情報発信をするのでしょうか?
お客様が変われば、必要とされている情報も違います
 
メディアのビジネス利用を成功させる鍵は
「何を使うか?」ではなくて「どう使うか?」です
 
参考までに、私がサロン集客のために
実際に利用しているメディアとそれぞれの利用目的を紹介します

メディアは組み合わせて使う

私が使っているメディア一覧を見て
「おや?」っと気づいた方もいると思いますが
1つのメディアだけを使って、
ビジネスにつながる全てを完結させるのは非常に困難です
 
その理由は、大きく2つ
 
1つ目は、先ほどもお伝えした通り
お客様との関係性が違うから
お客様とあなたとの関係性によって
必要とされる情報が変化するので
お客様との関係と情報の内容に合わせて
使うメディアを変えていく必要があります
 
もう一つは、
お客様の好みがバラバラだから
つまり、写真を見るのが好きな方もいれば
文字を読む方が情報を理解しやすい方もいるということ
お客様(ユーザー)がどのような形で情報を受け取るのかは
正直、お客様自身にしかわかりませんよね?
だから、どんな形でも情報を伝えられうように
複数のメディアを運用しておくと
よりお客様に伝わりやすくなります

メディア導線を考えておく

複数メディアを運用する時には
ユーザーがどの順番でメディアを見て、
それぞれのメディアでユーザーにどんな行動をとってほしいのか
といった「メディア導線」を意識しておくのがおすすめ◎
 
例えば、こちらは私のサロン集客のためのメディア導線
複数のメディアを運用していますが
それぞれのメディアで、お客様との関係に応じて利用目的を決めて
目的を達成しやすいメディアを選んでいます

情報発信しているのは、誰?

私が考えたメディア導線には
「リアルな出会い」というメディアが含まれています
 
「メディア」と聞けば、SNSやブログといった
情報発信のツールを想像しがちですが、
あなた自身も立派なメディアになり得ます
 
誰かに会えば、会話(=情報発信)をしますよね?
 
リアルなあなたを見せるほど説得力のあるメディアはありません
そういった意味では、動画も非常に有効ですが
「リアルタイムな反応ができる」点においては
リアルな出会いに勝るメディアはないのではないでしょうか?
 
イベントや交流会に参加した際には、
あなた自身の魅力だけでなく商品やサービスについても
しっかり発信していきたいものですよね♪

「リアル発信」の準備、してますか?

せっかくの出会いの機会も、
「言いたいことが言えなかった・・・」となってしまうのは
ビジネスを行う上でとてももったいないことです
 
それに、あなたの情報を必要としている人に
必要な情報が伝わらないということでもありますよね?
 
そうならないためにも、イベントや交流会に参加する前に
「リアル発信」の準備をしておきましょう

自己紹介のフレーズ

初めて会う人には、自己紹介をしますよね?
「名前だけ伝えている」のなら、もったいないですよ!!
「メイクアップアーティストの津田です」といった具合に
あなたが何をしているのかイメージしやすい
そんな自己紹介フレーズを考えてみてください
 
くれぐれも、「株式会社◯◯社長の津田です」はしないように!
会社の名前よりも、「あなたは誰のために何をしているのか?」が
より具体的に伝わる自己紹介を心がけましょう

名刺交換だけで終わらせない

今でも、イベントや交流会での自己紹介は
名刺が主流のようです
 
ですが、実は私は名刺を持っていません!
 
その代わり、
Instagramのアカウントをフォローしてもらいます
 
その理由は、
名刺だと伝える情報量に限界があるから
 
仮に、QRコードを載せていたとしても
相手の方が読み取ってくれるかはわからないですよね?
 
その点、Instagramのアカウントなら
私に関する情報をたくさん伝えることができて
投稿を見ながら、会話を広げることもできます
大抵の場合、プロフィールに載っている
公式サイトまで見ていただけます
 
また、Instagramで繋がれば
DM機能を使ってすぐに連絡できます
 
気になった方や、改めて伝えたいことがある時などに便利です
今回は、メディア運用の基本として
メディアの種類と特徴についてお伝えしました
 
趣味で楽しむのではなく、
ビジネスに繋げていくためのメディア運用には
計画性と継続が何より重要になります
 
改めて、あなたが使っているメディアを見直してみてください
最後まで読んでいただきありがとうございます
 
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