ソーシャルメディア相関図の作り方

ソーシャルメディア相関図の作り方
「使いまわさない!コンテンツの作り方」では、 使っているメディアごとの運用目的を明確にするために ソーシャルメディア相関図を作ることをおすすめしていました そこで! 今回は、運用メディアの把握に便利な 「ソーシャルメディア相関図」の作り方を解説◎ ちなみに、「ソーシャルメディア相関図」というのは 完全に私の造語です

もくじ

ソーシャルメディア相関図の作り方

ソーシャルメディア相関図の作り方
使っているメディアごとの運用目的を明確にするために
ソーシャルメディア相関図を作ることをおすすめしていました
 
そこで!
 
今回は、運用メディアの把握に便利な
「ソーシャルメディア相関図」の作り方を解説◎
 
ちなみに、「ソーシャルメディア相関図」というのは
完全に私の造語です

もくじ

ソーシャルメディア相関図とは?

まずは、おさらいのため
ソーシャルメディア相関図の基本を知っておきましょう
 
ソーシャルメディア相関図は、
その名の通り今、どんなメディアを使っているのか?
ひとめでわかるようにまとめた図です
 
「ソーシャルメディア」と言っていますが
SNSだけでなく、ブログやウェブサイトといったオンラインメディア
情報誌のような紙媒体、音声による配信など
自分が情報発信を行なっている全ての媒体(メディア)が書かれています
 
この記事を見ている方の中には、
複数のメディアを使っている方も多いと思います
(私自身、10個近いメディアを使っていた時期がありました…)
 
たくさんのメディアで情報発信するということは
それだけ多くの人に見てもらう機会が増えるので
特にビジネスで使う際には重要になってくると思います
 
ですが、
どのメディアでも同じ内容を発信している方は多いようです
 
これでは、ユーザーとの関係性は育たないため
「ビジネスに役立っている!」とは実感しにくくなってしまいます
また、アルゴリズム的にも
「価値のある投稿」とは判断されにくいでしょう
 
ソーシャルメディア相関図を使えば、
メディアごとにユーザーとの関係を育てる投稿を作りやすくなります
 
さっそく、作り方を紹介します

「流れ」が見えるマインドマップ型

最初に紹介するのは、平面のマインドマップ型
 
マインドマップは、
中央にテーマとなるキーワード、そしてそこから関連されること
どんどん繋げながら書き出していく方法です
 
あなたの頭の中で考えていることを視覚的に表現し、
完成したマインドマップを眺めることで
自分の考えを客観的に捉えることにも役立ちます
 
マインドマップを初めて作る時には
「何から始めればいいのかわからない」という声も伺います
そんな時には、次に紹介する5W1H+αを参考にしてみてください
↑フリーボードでマインドマップ型を作る様子

WHAT(何?)

まずは、
あなたが使っているメディアをすべて書き出しましょう
アカウントを作っただけで、
今は使っていないようなメディアも残さず書き出します
 
この時、使っているメディア同士は
まだ線で繋がっていなくても大丈夫
 
利用目的や運用の流れ全体がはっきりしてきたら
自然と線で繋げることができます

WHY(どうして?)

次に考えるのは、
どうしてそのメディアを使っているのか?ということ
 
そのメディアを使って、達成したいことは何でしょう?
 
使い始めたきっかけは、
「他の人が使っているから
「知人に勧められたから」でも、構いません
 
使い始めたきっかけと、
使ってみてどうだったのか?も書いておきましょう
 
使いづらさを感じましたか?
思った以上に楽しく使えているでしょうか?
 
言葉や文章で書くのが面倒なら、
使いたい気持ちを星の数や点数など
あなたがわかりやすいように書き記しておきます
 
また、SNSを使っている人の中には
「フォロワーを増やす」ことを目標にしている方もいます
 
フォロワーを増やす目的はなんでしょうか?
 
使用している1つ一つのメディアに対して
何となくでも構いません、
とりあえずの目的を書いておきましょう

WHO(誰?)

使っているメディアを書き出したら
今度は、そのメディアごとに
どんな人に見てもらいたいのか?を書いてみましょう
 
つまり、メディアごとのターゲットを考えてみます
 
特に、複数メデイアを運用している時には
それぞれのメディアをユーザーに周回してもらうことで
あなたや商品/サービスへの理解を深めながら
商品購入やイベント参加といった
最終ゴールへ繋がる行動を促していきます
 
どんなことに興味を持っているユーザーを集めたいのか?
ユーザーとの関係はどうなっているのか?
 
など、ユーザーに焦点を当てて考えてみてください
 
作り始めの段階では
はっきりとしたユーザーイメージがなくても問題ありません

WHERE(どこ?)

TwitterやInstagram、ブログなど
オンライン上のメディア以外にも
店舗やイベント出店などを行なっていますか?
 
あるいは、ハガキやチラシなど
紙媒体で情報発信を行なっていますか?
 
または、定期的に足を運んでいる
交流会などはあるでしょうか?
 
「メディア運用」と聞くと
多くの方はブログやホームページ、SNSなど
オンライン上のものを想像しがちですが
 
それ以外にも
情報発信を行う機会はたくさんあります
 
特に大切なのは、
あなた自身がメディアである」という考え方です
 
特に、人と会う機会があれば
自己紹介を考えておくのがおすすめ
誰のために、何をしている人か?」を
少ない言葉を使って考えてみてください

WHEN(いつ?)

情報発信を行う時にもっとも大事なのが
定期的に、継続的に発信することです
 
人間というのは、
自分にとって重要だと思っていも忘れてしまう生き物
だからこそ、あなたの情報を求めている人に
定期的に、そして継続的に情報を届けて
忘れられないようにする必要があります
 
とは言うものの、
すべてのメディアで毎日情報発信を行うのは大変!
 
無理のない範囲で継続的に発信しましょう
 
まずは、1つのメディアから始めてみてください

HOW(どのように?)

一見同じように見えるソーシャルメディア(SNS)でも
実は、それぞれに特徴があります
 
Twitterなら少ない文字で
今やっていることや、感じたことを
即座に発信することができます
 
Instagramなら
「フォトジェニック」と呼ばれるように
印象的な写真と言葉で
あなたの大切にしていることを伝えることができます
 
ショート動画なら
即座に笑えるような動画がピッタリです
 
このように、
それぞれのメディアが持っている特徴も
合わせて書き出してみましょう
 
そうすることで、
プラットフォームにより適したコンテンツはどんなものか?
イメージしやすくなります

CAN(能力、資格)

メディアで情報発信を行う時に
必要な知識やスキルはあるでしょうか?
 
例えば、動画投稿なら
動画編集や台本を作るスキルが求められます
 
もしもあなたが飲食店を経営していて
そのことを発信しようとしているのなら
美味しそうな食べ物の写真があれば
それだけでユーザーの気を引くことができます
 
あなた自身や、一緒にメディアを運用している人に
そういった知識やスキルはあるでしょうか?
 
自分でこなせば経費はかかりませんが
「価値あるものが作れるのか?」と言えば
必ずしもそうとは限りません…
 
外注、つまり、プロの手を借りることも検討してみてください

VALUE(価値)

それぞれのプラットフォームで
どのような価値を提供していきたいですか?
どんな情報を発信すれば
ユーザーから価値があると感じてもらえるでしょうか?
 
ユーザーがどんなことに価値を感じているのか?
それを正確に掴むことはとても難しいことですが
 
エンゲージメント率やフォロワー数など
コンテンツへの価値を感じてもらえているかどうかを
判断できる要素はいくつかあります
 
あなたがコンテンツの価値を評価する時に
気を使うべきポイントはどこでしょうか?
 
プラットフォームごとに目標を立てることで
よりコンテンツを作りやすくなります

「関係」が見える逆三角形型

次に紹介するは、逆三角形型の相関図
 
この相関図では、
お客様との関係性に着目しながら作ります
 
複数メディアを運用している方の中には
「できるだけ多くのユーザーと繋がり、多くのビジネスチャンスを得たい!」
と考えている方も多いのではないでしょうか?
 
ですが、ユーザーがあなたのことを知って
いきなりお客様になってくれるかと言えば
そんなことはありません
 
一般的に、
ユーザーがある商品を知って
その商品を購入するまでには
 
認知(商品の存在を知る)
興味(商品に興味を持つ)
比較(類似商品を調べて、比べる)
決定(購入を決める)
 
というように、
最低でも4段階の消費者行動(購買行動)があると言われています
 
そして、消費行動の違いは、
 
また、プラットフォームごとに得意なコンテンツも違います
 
関係性の変化に合わせて
適切な情報を発信できるプラットフォームを選ぶことは
ユーザーに届くコンテンツ作りには欠かせないのです
 
逆三角形タイプの相関図を作る時には
先ほどの4つの消費者行動に合わせて
各段階での理想のユーザーを書き出していきます
 
認知の段階では、
どんなユーザーに商品やサービス
あるいは、メディアそのものを知ってもらいたいでしょうか?
 
どんなユーザーの興味を引きたいですか?
 
あなたの商品/サービスの魅力は何でしょうか?
価格以外の魅力を伝えていく必要があります
 
最後に、どんなきっかけがあれば
ユーザーはあなたの商品やサービスを利用してくれそうですか?
無料や割引などによる提供ではなく
定価で利用してもらえるように考えましょう

全てのユーザーを次の段階へ移さない

逆三角形タイプの相関図を作る時に
もっとも意識していただきたいこと
それは、ユーザーの選別です
 
つまり、
認知の段階で出会ったユーザー全てを
次のステップとなる興味関心へ移さないということ
 
私がお手伝いしたクライアントさんをはじめ、
多くの個人事業主やフリーランスの方が
「たくさんの人に知ってもらいたい」という思いと同時に
「良さをわかってくれるお客様と長く付き合いたい」
そんな風に願っていらっしゃいます
 
新しいお客様というのは、確かに新鮮ですが
それと同時に、次から次ヘと新しく見つけるのも大変です
 
だからこそ、多くの事業主さまは
数は少なくてもずっとお付き合いできる
いわゆる「常連さん」になってくれるお客様を探しているようです
 
そんな関係を作るためには
より信頼関係のあるユーザーだけを
次の段階へ連れて行くようにします
 
もちろん、各段階で信頼関係を育てる努力は必要です

紙に書き出すのがおすすめ

ソーシャルメディアの使い方や運用目的は
「頭の中で考えている」という方が多いようですが
 
私は、紙に書き出してみることをお勧めします
 
なぜなら、紙に書き出すことで
考えた運用目的とコンテンツの中身が一致しているのか?
すぐに比べることができるからです
 
それに、人間は忘れてしまう生き物だから
 
本来の利用目的とは違うコンテンツを発信してしまう
なんてことも多々あります
 
ビジネス目的で始めたSNSなのに
いつの間にかプライベートな内容ばかり投稿している
 
なんてことは、あなたもあると思います
 
目的を忘れてしまわないためにも、
頭の中にあるアイデアを目に見える形にしておきましょう

作る時のポイント

ソーシャルメディア相関図のワークをしていると
「アイデアが出てこない」といった声をよく聞きます
 
マインドマップタイプの相関図では
「アイデアがつながらない」と悩む方もいらっしゃいます
 
まずは、アイデアをつなげることよりも
頭の中にあることを書き出すことに集中してください
 
何を書けばいいのかわからなくなったら
先ほど紹介した5W1H+αの質問を使ってみましょう
 
また、相関図は順番に作るのではなく
同時に取り掛かってみてください
 
一方の相関図を作って行き詰まったら
もう片方の相関図を作ってみる
 
視点を変えることで
新しいアイデアが見つかるかもしれません
 
もちろん、一度作って終わりではありません!
実際の運用と照らし合わせて
何度でも作り直してみましょう
 
相関図を作る時のポイントをお伝えします

ユーザーとの関係に合わせてメディアを変える

複数のメディアを運用している方でも
「この期間は認知拡大」「次の数ヶ月は興味関心」というように
期間を決めてコンテンツの内容を変えている方がいます
 
この方法では、
興味関心を育てるためのコンテンツを投稿している期間に
初めてあなたのメディアを知ったユーザーにとっては
それらの情報はあまり伝わりにくいものになりがちです
 
そうならないためには、
期間でコンテンツを変えるのではなく
プラットフォームごとにコンテンツを変えるようにします
 
例えば、私の場合
Twitterで知ってもらい
次にLinkedinでニュースレター購読を促し
詳しい内容は公式ブログで伝えて
無料ウェビナーや有料講座でサービスの価値を伝え
個人セッションを利用してもらう
 
このように、ユーザーとの関係性に合わせて
使用するプラットフォームを変えていきます
 
そうすることで、
どのメディアに何を発信すればいいのかが明確になります

導線はできるだけシンプルに

マインドマップ型の相関図では
ユーザーがどのようにメディア間を移動しているのか
つまり、ユーザー導線(ユーザーの流れ)がわかります
 
マインドマップタイプを作る時のポイントは
メディア同士の関係を複雑にしないことにあります
 
導線が複雑になってしまうと
それぞれのメディアの役割がハッキリしなくなり
「結局、どのメディアでも同じ発信をしている」という状況になりかねません
 
また、このマインドマップタイプを作るメリットは
運用している複数メディアのうちどこに力を注げば効果的か?を考え
必要なメディアに時間と労力を充てることができるようになります

使わないメディアは減らす

より多くのユーザーに認知してもらうため
アレもコレもと色々なSNSを使っている方も多いようです
 
ですが、
1人で全てを運用しようとして
結局どれも中途半端になっているようでは本末転倒
 
ましてや、本業に使う時間がなくなってしまっては
元も子もありませんよね?
 
使っていない、あるいは、楽しみを感じられない
そんなメディアがあるのなら
思い切って運用をやめて負担を減らしてみてください
 
慣れてきたら、再開するのもいいと思います
ソーシャルメディア相関図の作り方と
作る時のポイントを紹介しました
 
メディアを効果的に使いたい!
そう思っているあなたに、ぜひおすすめします
最後まで読んでいただきありがとうございます
 
この記事の内容をまとめたPDFは、
ダウンロードボタンで確認&ダウンロードが可能です(別ウィンドウが開きます)
PDF資料について
資料の内容、テキスト、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。
また、まとめサイト等への引用を厳禁いたします。
コンテンツ等の利用については「利用規約」を確認してください。
Twitter
Pinterest
LinkedIn
Facebook
Email
Print

他の記事を読む

おすすめ記事

コンテンツ作りの超基本

保存版!コンテンツ作りの超基本

Content is king.(コンテントは王様)と言ったのは
マイクロソフトの共同創業者であり、実業家、慈善家でもあるビル・ゲイツ氏

SNSであれ、ブログであれ、動画であれ
どんな方法で情報発信をするにせよ、重要になってくるのが
「どんなメッセージを発信するのか?」ということです

今回は、コンテンツを作る時に知っておきたい
超基本を紹介していきます

もっと記事を読む

ニュースレターアーカイブ

ニュースレター vol. 02

インバウンドやマーケティングなどについて発信しているニュースレターのアーカイブです(配信日:2024年1月22日)。

続きを読む
当サイト(mamitsuda.com)の運営者(津田麻美恵)は、
HubSpot Academyにてインバウンド認定資格コースを修了し
その知識と基礎化粧品会社での実務経験に基づいて
インバウンドに関する情報を発信しています
Verified by MonsterInsights