前回の記事では、投稿を続けやすくするために
予め決めておくと良い3つのポイントを紹介しました
その中で、1番最初にお伝えしたのが
メインで運用するメディアを選ぶということ
毎年のように新しいメディアが登場していますが
どれを選べばいいの?と迷っている方も多いと思います
今回は、
あなたに併せたメディアを選ぶ方法を紹介します!
もくじ
資産としてのメディア
まず考えていただきたいのが、
「このメディアは資産になるのか?」ということです
「メディアの基本」という記事の中でも触れている通り
そのメディアに掲載している情報の所有権について
自分が所有者になる「オウンドメディア」と
所有権が自分以外にあるメディアに分けることができます
例えば、チラシを作成した時
そのチラシに載っている情報の所有権はあなたです
チラシを作る時に支払うお金には、制作料だけでなく
所有権も含まれてています
オンライン上のものだと、
独自ドメインで運用しているホームページ(ウェブサイト)も
所有権はあなたにあります
では、所有権が自分以外にあるメディアとは
どんなものがあるのでしょうか?
実は、ブログやSNSをはじめとする
ほとんどのメディアにおいて
情報の所有権はあなたではありません
メディアの運営会社が所有権を持っています
オウンドメディアを持たないリスク
自費で作成したオウンドメディアを持たないことは
不便なことがあるだけでなく、
時には大きなダメージを伴う場合があります
なぜなら、メディアに対するコントロールがないから
例えば、あるSNS上で
運営者側が決めたコミュニティーガイドラインに
そぐわない投稿やアカウントに対して
「シャドウバン」と呼ばれるような
一時的なペナルティを受けることがあります
最悪の場合、突然カウントが消えてしまう
いわゆる「アカBAN」が起こる可能性もあります
他にも、
メディアそのものが運用を停止してしまう
そういったリスクもあります
日本国内でも、著名なサービスの終了に伴い
関連メディアが終了した例がいくつもあります
有名なメディアでは、「ケイコとマナブ」という
スクールを探して資料請求ができるサービス
サービス終了の告知も突然でしたが、
1番困ったのは、このメディアに掲載をしていた
スクールの運営者さんたちだと思います
というのも、多くの掲載スクールが
このサービス上でPRしていたわけですが
そういった情報が全てなくなってしまったからです
サービス、あるいはメディアがなくなるということは
そこに紐づいていた情報の全てがなくなるということ
これは、自分でメディアを持たない大きなリスクだと
私は考えています
ホームページがおすすめ
こういったことを踏まえ、
私はクライアントさんにメディア運用の話をする時には
「最終的には、ご自身のホームページを持ちましょう!」と
ウェブサイトをいつもすすめています
ウェブサイトを作るには、
「サーバー」と呼ばれるインターネット上の「土地」を借りて
「独自ドメイン」という名の「住所」を購入する必要があります
他にも、サイトデザインのためのツールやセキュリティーなど
経費がかかる場合もありますが
キャンペーンなどでドメインを無料で取得できれば
サーバーのレンタル料だけで運用することができます
ウェブサイトの良いところは、
自分で消さない限り、運用を続けることができるということ
だけでなく、
たくさんの情報を届けることができるという点も
私はとても魅力的に感じています
サイト上には、文章だけでなく
動画や画像も挿入することができるので
とても優秀なメディアなのです
しかも!
今は、誰でもいつでもインターネットに繋がれる時代
ネット上にある情報は、どんなに大きくても
物理的な場所を必要としないので
簡単に持ち運び、シェアできる
ウェブサイトはとても優秀なメディアだと思います
私も、このサイトは自分でデザインして運用していますが
自分のこだわりを詰め込むことができるので
今まで使っていたブログ以上に、楽しさを感じています
それでは、「メディア」を色々な視点から見てみましょう!
まずは、「媒体」としてのメディアです
ROI(費用対効果)が高いメディア
オウンドメディアはROIが大変
そんな魅力がいっぱいのオウンドメディアですが
ROI(費用対効果)を実感できるまで時間がかかる
というデメリットがあります
「作ったばかりのサイトだから、誰にも知られていない」
ということも挙げられますが
もっと影響しているのは「システムが備わっていない」こと
InstagramやTwitterなら、
新しくアカウントを作れば
アルゴリズムが勝手にアカウントの存在をアピールしてくれます
このシステムが備わっていないことは
認知拡大に対してだけでなく
そこから広がる、商品理解や比較検討、最終的な購入や意思決定に至るための
購買行動全体に対して当てはまります
費用対効果が高いメディアは?
それでは、
ROI(費用対効果)が高いと評判のメディアは
どういったメディアなのでしょうか?
今回は、HubSpotの動画を参考に紹介します
第3位:YouTube
調査に協力した40%のマーケターが
「ROIが高い」と評価したのがYouTube
質の良い見込み客を見つけることができると
定評があります
もちろん「動画を見る」となれば
真っ先に使用されるメディアですし
Googleに次ぐ「検索エンジン」でもありますよね
SEOの向上だけでなく
あなたのビジネス認知にも大いに役立ちます
第2位:facebook
「意外!」と思われる方も多いと思いますが
facebookの登録者数はとても多いですし
そのデータを生かすことで
ターゲティングを非常に細かく設定して
効果的な広告を打つことができます
また、Instagramとの連携で
ブランドとユーザーのつながりが非常に強い
ブランドコミュニティを作ることができるようになりました
コアなファンとの交流の中から
消費活動を起こしていくための仕組みができている
そんなオンラインメディアです
また、2023年以降は
オンラインコミュニティーの存在が
ブランドの成長には欠かせないと
多くのマーケターが感じているようです
第1位:Instagram
堂々の1位に選ばれたのはInstagram!
高いエンゲージメント率と
優良な見込み客の発掘ができる点が評価されています
またSNS内の検索機能やアルゴリズムも優秀で
ユーザーが見つけたい商品を見つけることができるだけでなく
それに関連したコンテンツをとても正確に提供することができます
個人的にも、Instagramの「プロフィール画面」は
他のSNSに比べると特徴があるだけでなく
とても便利にデザインされていると感じています
情報がどんどん流れていくSNSにおいて
過去の情報が3×3に整理されているのは
ユーザーが過去の投稿を発掘できるだけでなく
アカウントの「世界観」を作るためにも役立ちます
番外:TikTok
実は、TikTokはマーケターが選ぶ
ROIの高いメディア第4位になっていました
誕生してからまだ若く、利用者も10代が多いメディアで
しかも、他のSNS広告に比べると費用が高いため
費用対効果の面では評価が低くなってしまいました
その一方で、
エンゲージメント率に関しては
ビジネス特化型SNSであるLinkedinと
肩を並べる割合であることが紹介されています
これからに期待したいメディアですね!
動画の「おまけ」部分
せっかくなので、
今回紹介している動画の最後に
「おまけ」として解説されていた内容も紹介します
Re-sharing(再投稿)は効果がなくなる
①SNSごとに最初から投稿を作る
(34%のマーケターが実践)
②内容を微妙に変え、似ている投稿を作る
(48%のマーケターが実践)
③全てのSNSで全く同じ内容を投稿する
(17%のマーケターが実践)
どの方法で投稿を作るにしても
プラットフォームに必要とされている投稿を
作っていく必要があります
1つの投稿を編集なしで
全てのSNSに使い回すという方法は
時代遅れになっています
あなたの目的に合うプラットフォームを選び
必要な運用を行うことが重要になってきます
使うのが楽しいメディア
「好きこそ物の上手なれ」という言葉の通り
使っているメディアを好きだと感じられれば
自然と続けることができます
それでは、あなたはどんなメディアであれば
「楽しい!」と感じるのでしょうか?
いくつか見ておきたいポイントを紹介します
メインの投稿スタイル
どんな形で投稿するのかは
メディアによって大きく違います
ブログやTwitterは文章がメインとなります
Instagramは
2023年から文章のみの投稿ができるようになりましたが
元々フォトグラファー向けのSNSだったので
画像や映像が中心になります
YouTubeやTicTokは動画がメインのSNSですね
他にも、clubhouseやstand.fm、voicyは
音声で情報を届けるメディアです
あなたは、自分自身や自分の考えを表現する時
どの方法だと心地よく表現できるでしょうか?
まずは、
あなたが心地よく感じる表現方法から始めてみましょう
プラットフォームの雰囲気
次に気になるのは
プラットフォーム全体の雰囲気です
具体的には、
デモグラフィックと呼ばれる
ユーザーの性別や、居住地、職業などのユーザー属性
そして、そこから生まれてくる
プラットフォーム全体に流れている「文化」です
例えば、
Instagramは日本国内では女性が多く使っています
そのため、女性ファッションに関することはもちろん
「女性の生き方」に関するようなアカウントも多く
「子育て」「仕事と家庭の両立」「生活情報」
というようなテーマのアカウントもたくさんあります
個人的には「手帳」も
特に女性に人気があるテーマだと思いますし
実際に、国内の手帳ブランドのアカウントがあります
また、投稿に使われている文章も
柔らかく、親近感や共感を呼ぶ言葉遣いが多く
否定的な言葉はあまり見かけないように感じます
(個人的な意見ですが…)
「キラキラ投稿」という言葉もありますが
まさに、Instagramの文化の1つだと言えます
一方、
ビジネス特化型SNSと言われるLinkedinでは
ユーザーのお仕事に関する投稿も多くみられ
業界に関する情報交換が積極的に行われています
アカウントへの信頼性が高いこともあり、
プラットフォーム上でビジネスを行う場面にもよく遭遇します
YouTubeではどうでしょうか?
時間潰しにYouTubeを見る人が多いため
エンタメ系の動画がたくさんあります
また、インターネット第二の検索エンジンとして
「解説系」「教養系」の動画も多くあります
エンタメ系の動画は
TVのようにエフェクトやテロップが入り
見ているユーザーを飽きさせませんよね
教養系の動画であれば
大事なポイントを視覚的につたえる
図やグラフも出てきます
ショート動画を載せるSNSでは
エンタメ色が強くなり
歌やダンスが多いように感じます
また、「◯◯やってみた」というように
他の誰かがしていることを真似してみる
そんな内容の投稿も多くあります
このように、一見すると
変わり映えがないように感じられますが
プラットフォームごとに特徴が異なり
SNS内の雰囲気も少しずつ違いがあります
メディアを使う際には
他の人の投稿も目にすることになります
だからこそ、触れた情報に対して
心地よいと感じられるメディアを選んでほしいと思います
使いやすさ
プラットフォームの雰囲気と同じくらい
私が大事にしているのは
そのメディアの使いやすさです
「投稿しよう!」と思ったら、
すぐに投稿できる操作画面でしょうか?
必要な情報が見つけやすくなっているでしょうか?
あるいは、プロフィールページは
あなたのことをしっかり伝えることができるでしょうか?
フィード画面の見え方は見やすいでしょうか?
実は、私自身もアカウントを持っているけれど
「使いにくいな、苦手だな」と感じているSNSが
いくつかあります
何度か運用しようとチャレンジしましたが
どうしても使い慣れずに、そのままになっています
そしてきっと、今後も使うことはないでしょう
このように、使いやすさも
そのメディアを続けていくには大事なポイントです
どのメディアを楽しいと感じるのか?それは人それぞれ
「他の人がしているから」が始めるきっかけでも
使いにくさや居心地の悪さを感じてまで続ける必要はない
そんな風に思っているので
あなたにも、いろいろなメディアを試して
居心地のよいメディアを見つけて欲しいなと願っています
今回の記事では
あなたが情報発信をする時に
メインで使用するメディアの選び方を紹介しました
メディア運用は続けることはもちろん、
どんな内容をどんなふうに投稿すればいいのか?
そういった試行錯誤も必要になってきます
投稿や閲覧が快適だったり、
プラットフォーム内の雰囲気が好きだなと感じられることで
自然とそのメディアを使いたくなり
結果的に長く続けることができている・・・
そんな、使いたくなるメディアを見つけてくださいね!
最後まで読んでいただきありがとうございます
この記事の内容をまとめたPDFは、
ダウンロードボタンで確認&ダウンロードが可能です(別ウィンドウが開きます)
PDF資料について
資料の内容、テキスト、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。
また、まとめサイト等への引用を厳禁いたします。
コンテンツ等の利用については「利用規約」を確認してください。
津田 麻美恵
mamietsuda.comの運営者。個人事業主やフリーランスを中心に、ブログやSNSのコンテンツ作成を指導。また、メイクアップアーティストとしての一面もあり、プロフィール撮影のためのイメージコンサルも行う。コンテンツ作成に関する講座でも、簡単な言葉で理解しやすい説明に定評がある。
この作者による他の投稿も読む
Twitter
Pinterest
LinkedIn
Facebook
Email
Print
他の記事を読む
おすすめ記事
メディア運用の見直しに!ソーシャルメディア相関図とは?
以前、複数メディアを運用する時には
実際に運用しているメディアの把握が必要という話をしました
そこで!
今回は、運用メディアの把握に便利な
「ソーシャルメディア相関図」について解説◎
2023年8月10日
保存版!コンテンツ作りの超基本
Content is king.(コンテントは王様)と言ったのは
マイクロソフトの共同創業者であり、実業家、慈善家でもあるビル・ゲイツ氏
SNSであれ、ブログであれ、動画であれ
どんな方法で情報発信をするにせよ、重要になってくるのが
「どんなメッセージを発信するのか?」ということです
今回は、コンテンツを作る時に知っておきたい
超基本を紹介していきます
2023年5月26日
1件のフィードバック