コンテントマトリクスとは?構造とメリット
- 津田 麻美恵
- 2023年01月31日
- コンテンツ作成, メディア運用
- 2023年5月9日

ビジネスに活かそうとメディア運用を始めたら
定期的、そして継続的なメディア運用が必要になります
そんな時に直面するのが、
投稿アイデアが見つからないという問題
そんな時に、「とにかくなんでも投稿しよう!」と
場当たり的に投稿を行なってしまうと
コンテンツに一貫性がなくなり
メディア全体の質が低下してしまいます
そこで!
「今日は何を投稿しよう?」と困ることがなくなり
質の高いコンテントを作ることが出来るようになる
コンテントマトリクスの魅力を紹介します
もくじ
コンテントマトリクスとは?
コンテントマトリクスとは
あなたが運営しているメディアに投稿するアイデアを
1つの表にまとめたものです
コンテントマトリクスを見れば、
どんな内容を投稿すればいいのか一目でわかるようになっています
コンテントマトリクスに似ているもので
「コンテントピラー」と呼ばれるものも存在します
コンテントピラー単体で取り扱われることも多いですが
コンテントマトリクスでは、
マトリクスを構成する要素の一部として
コンテントピラーを扱っています
コンテントマトリクスの構造
まずは、コンテントマトリクスの基本構造を紹介します
コンテントマトリックスを構成する要素は3つ
- コンテントカテゴリー
- コンテントピラー
- 投稿アイデア
コンテントカテゴリー
一番左端にあるのはコンテントカテゴリーと呼ばれる要素
コンテントカテゴリーは事業やビジネスに関係なく
以下の3つのカテゴリーに分けられます
- ブランディング(Branding)
- 教育(Educational)
- 広告(Promotion)
簡単に、各カテゴリーを見ていきましょう
ブランディング(Branding)
同業多種と比べて
あなたのビジネスは他とどのように違うのでしょうか?
あなた自身やビジネスの魅力/売りを伝えるます
ブランディングは
3つのコンテントカテゴリーの中でも
あなたらしさや独自性を伝えるとても重要なカテゴリーですが
いざ投稿を作ろうとしても
「『自分らしさ』ってなんだろう?」
「私のビジネスの『売り』はなんだろう?」と
何を投稿すればいいのかわからないと言う方が多くいます
3つのカテゴリーの中でも重要でありながら
実は、作るのが一番難しいと感じられるブランディング
あなたのビジネスやサービスを
もう一度振り返りながら、
あるいは、お客様からの嬉しい声を頼りに
投稿を作ってみましょう
教育(Educational)
このカテゴリーでは
あなたのビジネス、または業界について
ユーザーの理解を深めるための投稿を作ります
例えば、
ビジネスをしている中で
ユーザーやお客様からもらう「よくある質問」が一般的です
あるいは、サービスや商品を利用する上で
予め知っておいてもらいたいことも
教育カテゴリーに入れても良いでしょう
そして重要なのが、業界では一般的な知識
あなたにとっては当たり前のことでも
その業界にいない人にとっては
興味深かったり、勉強になったりします
そう言った情報も投稿にしてみてください
未来のお客様が
あなたの商品やサービスについて理解を深めることで
あなたに対する信頼や権威性を育てることができます
広告(Promotional)
ブランディングそして教育でユーザーとの関係を育てたら
「ここぞ!」のタイミングで投稿するのが
広告/告知に関する投稿です
例えば、
普段の投稿では伝えきれない内容を含んだ講座や
気軽に参加できる交流会の案内
あるいは、あなたが関係しているイベントの紹介など
その投稿を見た後に、
何かしらしてほしい行動(問い合わせや参加申し込みなど)があれば
広告/告知として投稿しましょう
コンテントピラー
表の上部にあるのが、冒頭でも紹介したコンテントピラー
先ほどのコンテントカテゴリーと違って
コンテントピラーには決まったものがありません
つまり、
あなた自身で考える必要があります
ただし、なんでも良いわけではありません
コンテントピラーを考える際に最も大切なことは
あなたの事業/サービスと関連があるテーマ
コンテントピラーのピラーは、pillar = 支柱という意味があり
文字通り、あなたの事業やビジネスを「支える」テーマを選ぶ必要があります
そうすることで、あなたの専門性や権威性も示すことができるので
ユーザーとの信頼関係作りに大いに役立ちます
また、そのテーマについて深く語れる(専門性がある)と言うだけでなく
あなた自身の体験や経験に基づく独自性に富んだ内容であることも重要
ネットと同じような内容や、受け売りだけの情報を発信していても
関心はされても、共感されることはまずありません
知識だけでなく、経験に基づいて
あなた独自の視点と感性で語ることができる
そんなテーマを選びましょう
オリジナリティーに溢れる内容は
あなただけのストーリーとして魅力を伝えることができ
ブランディングにも役に立ちます
例えば、
あなたがフォログラファーだとすれば
どんなテーマがコンテントピラーになり得るでしょうか?
カメラの選び方、レンズの種類と特徴、
おすすめの撮影スポット、光の調整・・・
どんなテーマを選ぶかは、人によって違ってOKです
あなた自身が興味があり楽しめるテーマを選んでください
また、コンテントピラーの数には特に決まりはありません
3〜4個くらいのテーマで十分ですし
多い人では10個以上のテーマを細かく決める方もいますが
1つ1つのテーマの内容が薄くなってしまう可能性もあります
投稿アイデア
コンテントマトリックスを構成する最後の要素は
「投稿アイデア」そのものです!
コンテントピラーとコンテントカテゴリーが交わる枠に
具体的な投稿内容を考えていきます
この時に注意することは
コンテントピラーは「何について投稿するか?」
コンテントカテゴリーは「なんのために投稿するのか?」
この2つの視点から投稿内容を考えると言うこと
2つの視点から投稿内容を考えることで
見る人へより具体的なメッセージが伝わる投稿を作ることができます
コンテントマトリクスを作るメリット
コンテントマトリクスについて説明すると
「そんなに考えられない!」とたじろいでしまったり
「そこまで細かく考えなくても、とにかく投稿を作ればいいのでは?」
なんて感じてしまう方も多いようです
確かに、コンテントマトリクスを作るには
まとまった時間が必要で、頭を使うことになります
ですが、コンテントマトリクスをお勧めするのは
私自身が「作ってよかった」と感じる3つの理由があるからです
告知アカウントになるのを防ぐ
コンテントマトリクスを作る1番の理由は
コンテンツの偏りを防ぐことができるということ
特に、アカウントが告知ばかりになるのを防いでくれます
これは、私自身の経験なのですが
「とにかく投稿しよう!」として
最終的にはイベントやキャンペーンの告知ばかりになってしまった
そんな時期がありました
実は、私と同じように
コンテンツが偏ってしまっている方はとても多いのです
私の元へ相談をいただいた方のアカウントを拝見すると
ほとんどが広告/告知の投稿という場合がよくあります
あなたのことを伝えているつもりでも
最終的には、いつもいつも、どの投稿を見ても
公式LINEへの登録やイベント参加を催促しているのです
確かに、
「より多くのお客様と出会いたい」その気持ち
私もよくわかります
だけど、ユーザー視点ではどうでしょうか?
どの投稿を見ても、最後には
「登録してね!」「参加してね!」ばかり・・・
「公式LINEに登録したら、
クーポンや余計なPRばかりされるのでは?」と考えてしまって
フォローすることも躊躇ってしまいそうです
こういった告知ばかりのアカウントでは
そもそも私やあなたを信用していいのか
見ている人はわからなくなるのです
告知に限らず、コンテンツの偏りを防ぐには
コンテントマトリクスを作ってしまえば
どんな内容でどんな目的のコンテンツを作るのかが
一目瞭然になります
あなた自身やビジネスの魅力を伝える投稿や
見ている人に有益な情報もしっかり発信できているのか
コンテントマトリクスで確認してみましょう
投稿アイデア
コンテントマトリックスを構成する最後の要素は
「投稿アイデア」そのものです!
コンテントピラーとコンテントカテゴリーが交わる枠に
具体的な投稿内容を考えていきます
この時に注意することは
コンテントピラーは「何について投稿するか?」
コンテントカテゴリーは「なんのために投稿するのか?」
この2つの視点から投稿内容を考えると言うこと
2つの視点から投稿内容を考えることで
見る人へより具体的なメッセージが伝わる投稿を作ることができます
投稿のネタ切れを防止する
メディア運用を続ける中で
大きな課題となるのが投稿のネタ切れです
「今日はまだ投稿していない!何を投稿しよう・・・?」
そんな風に悩んだ経験があるのは私だけではないと思います
投稿ネタがない!
「今日は投稿しなくてもいいや」と思って
いつの間にか、そのメディアから離れてしまい・・・
久しぶりにログインしたらフォロワーが減っていた!
なんて経験はないでしょうか?
メディア上での繋がりというのは
実際の人間関係同様、意外と脆いもの
定期的に発信していないと
あなたの存在はすぐに忘れ去られます
コンテントマトリクスを作っておけば
ネタが見つからない時でも投稿を作ることができます
また、
あらかじめどんな投稿を作ればいいのかわかるので
投稿を作り置きして予約投稿を行えば
長期休暇の間も定期発信が可能になります
行き当たりばったりの投稿を防ぐ
コンテントマトリクスをお勧めする最後の理由は
行き当たりばったりの投稿を防ぐことができるから!
行き当たりばったりの投稿では
いろんな情報は発信できるというメリットや楽しさはありますが
それを見ている人の視点で考えると
「何をしている人なのかわからない」という
大きなデメリットにもなります
あなたがブログやSNSなどを使って
ビジネスに活かそうとしているのなら
あなたのターゲットとなる人は
インターネットあるいはSNSをつかって
情報収集をしている人となります
どんな情報を収集しているのか?
それは、
その人の悩みを解決できるような情報です
だから、あなたがビジネスに繋げるためにブログやSNSをしているのなら
あなたは誰のどんな悩みを、どんな方法で解決することができるのか?
と言うことを、投稿を通じて伝えていく必要があるのです
ところが、行き当たりばったりに投稿を続けていると
そういった本当に伝えたい必要な情報が
ビジネスとは関係のない投稿の中にどんどん埋もれてしまい
見つけることが難しくなります
そうなると、あなたの投稿を見ている人は
あなたが本当に伝えたい情報をわざわざ探す
なんて面倒なことはしません
あなたが何をしている人かわからないと言うことは
「自分に必要な情報はここにはない」と判断されて
他のサイトやアカウントを探しに離れてしまうのです
行き当たりばったり投稿では
ビジネスの成長は遅くなってしまいがち
だから、コンテントマトリクスを活用して
本当に伝えたいことが伝えたい相手に伝わる投稿を作っていきましょう!
今回の記事では、
コンテンツ作りに役立つコンテントマトリクスについて
その基本構造と作成するメリットについてお伝えしました
コンテントマトリクスを作るには少々時間がかかりますが
一度作ってしまえば、「今日は何を投稿しよう?」と悩むことがなくなり
いつでもコンテンツ作成を始めることができるため
定期的にメディア運用を続けることができます
また、
投稿内容を確認することができるので
あなたが運営しているメディア全体で
統一感のあるメッセージを送ることができます
ぜひ、あなたもコンテントマトリクスを作って
情報発信に役立ててください!
最後まで読んでいただきありがとうございます
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PDF資料について
資料の内容、テキスト、画像等の無断転載・無断使用を固く禁じます。
また、まとめサイト等への引用を厳禁いたします。
コンテンツ等の利用については「利用規約」を確認してください。
津田 麻美恵
mamietsuda.comの運営者。個人事業主やフリーランスを中心に、ブログやSNSのコンテンツ作成を指導。また、メイクアップアーティストとしての一面もあり、プロフィール撮影のためのイメージコンサルも行う。コンテンツ作成に関する講座でも、簡単な言葉で理解しやすい説明に定評がある。
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