こんにちは!ちょっと間が空いてしまいました。
株式会社Life4Othersのまみえ です😊
全国的に梅雨入りして、ジメジメとした日が続いていますね☔️
こういった時期は体調を崩しやすいそうですが、お変わりないでしょうか?
さて今回は、「こだわり」について掘り下げます。
先日参加した守成クラブの「大商談会」では、
サービスやお店を紹介するチラシを配っているブースも多かったので
何枚か持ち帰って眺めてみました👀✨
ふむふむ・・・
どのチラシにも「こだわり」を書いているようですが、
「なるほど!」と思うこだわりもあれば
「おや?これは『こだわり』なのかなぁ?」と疑問を感じたものまでさまざま。
チラシって、奥が深い!
そこで、「お店や会社の『こだわり』とはどういうものか?」というテーマで掘り下げていきます。
概要:
本記事では、ビジネス交流会の自社紹介やチラシの内容でありがちな
「お客様に響かないこだわりの失敗例」を分析し、
他社と差別化できる「本当のこだわり」の言語化・見せ方のステップを解説しています。
4つの失敗パターン:
- お客様の置き去り
- 専門的すぎるアピール
- 単なる条件(駅近・個室等)の羅列
- 平均点(丁寧・アットホーム)
失敗の原因(2つの視点のズレ):
主語が自社になる「売り手目線」と、他社を気にしすぎる「外目線」のズレが原因。
ほんとうの『こだわり』の定義:
こだわりとは、「面倒だからしなくてもいいのに、あえてやっていること」。
納得感を生む解決策:
「なぜ、そこまでするのか?」という経営者の動機(ストーリー)と、
「お客様のベネフィット(得られる未来)」を一本の線で繋ぐことで、選ばれるお店のこだわりが完成します。
あなたのチラシは大丈夫? 「こだわり」4つの失敗パターン
まずは、私が交流会から持ち帰ったチラシをいくつか並べて、比べてみました。📑
すると、「おや?」と違和感を感じたチラシに書かれている「こだわり」には
いくつかの「失敗パターン」に分けられることがわかりました。
「国産成分〇〇配合!」・・・お客様が置き去りになった「こだわり」
意外と多いのがこのパターン。
「創業100年!」
「〇〇成分を〇〇%配合しています」
「無農薬で作りました」「素材にこだわっています」
よく見かけませんか?
実は、これらは「商品の特徴(=メリット)」と呼ばれるもの。
「売り手側目線のこだわり」と言い換えることもできます。
人というのは、他人のこだわりには興味がありません
興味があるのは「自分はどうなるのか?」と、常に自分に向かっています。
だから、売り手側のこだわりが、買い手側にとってどんな体験や未来(=ベネフィット)に反映されるのか?
ここを説明できていないと、こだわりとしては弱くなってしまうのです。
例えば、
単に「無農薬で作りました」ではなく
「無農薬で育てたお野菜(特徴、メリット)で、アレルギーのある小さなお子様も安心して食べられます(体験、ベネフィット)。」
このように伝えることで、こだわりに納得感が生まれてきます。
「完全個室&駅近」・・・機能面や利便性の条件を羅列した「こだわり」
「〇〇駅から徒歩約2分」「駅前すぐ!」
「完全個室」「駐車場🅿️あります」
こういったものをお店の「こだわり」として掲載していることも多いですよね。
確かに、駅近や個室、あるいは女性専用のお店だと
雨の日でも便利ですし、人目を気にすることがなくリラックスできそうです。
「お客様へが体験できること(ベネフィット)」のようにも感じます。
しかし、実際にはこれらは「お店を選ぶときの条件(スペック)」なんです。
お客様がお店を選ぶときの「最低条件(フィルター)」となることで
「選択肢の一つ」として検索結果に上る可能性を押し上げてくれるので
重要なアピールポイントではあります。
ですが、「選ぶ理由」になるかと言えば、そうとは限りません。
あなたのお店よりも良い条件があれば、お客様は他店を選ぶでしょう。
「〇〇理論に基づく骨盤矯正」・・・専門的すぎる「こだわり」
「ようやく出会った奇跡の技!」
「〇〇大学が開発した学会が注目する新成分」
このような内容を「こだわり」として記載している場合もあります。
確かに、こう書いてあると「なんだか凄そう」ですよね😳
実際、すごいのかも知れません。
ですが、専門的な内容と「お客様の悩みの解決」はイコールなのでしょうか?
お客様が知りたいのは、
例えば、長年腰痛に悩んでいるのであれば
「で、私の腰痛は治るの?」ということです
専門性があることをいくら並べても、
実際の「悩み解決」を証明することにはなりません。
「こんな悩みを解決できた」という証明(お客様の声)があるからこそ
お客様は「ここなら私の悩みも解決しそう!」と安心してお店を利用できるのです。
「親切でアットホーム」・・・どこかで見たことがある平均点の「こだわり」
「丁寧にヒアリングします」
「お客様第一のまごころをこめたおもてなし」
というような文言も多く見受けられました。
どれも読んでいて丁寧な印象がします。
ですが、どんなお店や会社もお客様を雑に扱って、気まずい雰囲気にしたいとは思っていません。
「お客様を大切にする」というのは、
お商売をするうえでの「当たり前」「前提」であり、こだわりとは呼べないのです。
「お客様に喜んでいただくため、『具体的に』何をしているのか?」まで伝われば、
「そこまでしてくれるなんて、他にはない!」とお客様が選ぶ理由になります。
失敗の原因を知る
それでは、なぜこういった「こだわりの失敗」が生まれるのか?
失敗の原因を探っていきましょう。
「こだわり探し」で失敗してしまう原因は「視点のズレ」にあると、私は考えています。
お店や会社の「こだわり」や「強み」を見つけよう、表現しようとする時に
「どこを見るべきなのか?」「どのように表現するべきか?」という視点がズレてしまう。
だから、お客様が置いてけぼりになったり、受け売りのような表現しか出てこなくなる。
では、こだわりの失敗につながる「視点のズレ」とは何か?
私は2つあると考えていて、それを表にまとめました。
| タイプA【売り手視点】がズレている | タイプB【競合視点】がズレている |
| 視点が「私(自社)」に向いてしまい、 読み手であるお客様が見えなくなっているタイプ | 他社を意識しすぎるあまり、自社独自の「想い」や 「生み出せる価値」が薄まっているタイプ |
| 【お客様を置き去りタイプ】 「自分の言いたいこと」をそのまま言葉にしている | 【条件の羅列タイプ】 他社と比べて「スペック勝負」しようとしている |
| 【専門的すぎるタイプ】 「プロとしての自分の凄さ」を証明しようとしている | 【平均点タイプ】 「無難でウケが良い言葉」でまとめようとしている |
お客様の心に響く「ほんとうのこだわり」とは?
では、お客様に響く「ほんとうのこだわり」とは、一体どんなものでしょうか?
私は「面倒だからやらなくてもいいのに、やっていること」だと定義しています。
それは、「こだわり」の語源にも由来しています。
もともとは「つまらないことにとらわれる」・・・ネガティブな意味だった
「こだわる」という言葉は漢字で「拘る」と書きます。
「拘」という漢字は「手へん」と「カギでひっかける、まとめる」という意味の「句」から成り立ち、
「手で捕まえる」という意味があります。
熟語では「拘束=捕まえて自由を奪う」「拘置=とどめる」というように使われています。
「こだわる」という言葉には「引っかかる」「滞る」という意味があったことから
「つまらないことに心を奪われる様子」を表す言葉として、古くは「ネガティブな言葉」だったようです。
ところが、現代では「細部にまで気を遣う」「妥協せずに突き進む」といった
ポジティブな様子を表す言葉として使われるようになりました。
私が好きな「あきらめる」という言葉も、
元々は「全てを白日にさらす」「つまびらかにする」というポジティブな意味を持っていましたが、
現代では「執着や思いをを断ち切ること」としてネガティブな文脈で使われているようになりました。
言葉の意味というのは、時代の中で大きく変わっていくものなのです⏰
言葉の成り立ちを知れば「ほんとうのこだわり」が見えてくる
「いつ頃から言葉の使われ方が変わったのか?」というのは横に置いて・・・
言葉が本来持っていた意味を深く掘り下げると、
その言葉が持つ「ほんとうの価値」を知ることができます。
「こだわる」という言葉はどうでしょうか?
元々の意味は「つまらないことに心を奪われる様子」を指していました。
では「つまらないこと」とはどういう物事を意味していたのでしょうか?
別の角度から質問すると「つまらないと感じている人物は誰なのか?」ということです。
それはきっと、「気にしている本人」ではないのでしょうね。
その人物にとっては、「大したこと」だから、気になってしまう。
だけど、それを外から見ている人(外野の人間)にとっては
「なんだ、そんなつまらないことを気にして。」と感じている。
この言葉は「外野の人間」が使い始めた言葉なのだと思います。(私はそう思っています😊)
では、どうして現代では「妥協せずに突き進む」というように
「気にすることに意味がある」のだとポジティブな言葉として使われているのでしょう?
これも私の想像に過ぎないのですが、
「気にしている本人が外野の人間に価値を伝えたから」だと思うのです。
当事者ではない人間に、きちんと思いを説明して、伝わったから
「なるほど、それなら大事なことなんだ。」と外野にいた人たちが納得して受け入れてくれた。
その結果が「小さなことにも気を遣う」「妥協しない」といった
ポジティブな意味として使われるようになっていたのだと、私はそういうふうに考えています。
つまり、「こだわり」というのは自分だけが大切にしているだけでは意味がなくて
自分の周りにいる「外野の人たち」に受け入れられることで初めて
「こだわり=価値がある」と意味を持つのではないでしょうか?
「これがお店の(会社の)こだわりです!」と示すためには
「私たちが大切にしていること」を伝えるだけでは全然足りていなくて、
「どうして大切にしているのか?」はもちろんのこと
「こだわりの結果、お客様ベネフィットは何か?」までを一貫して説明する必要がある。
私は、お店や会社の「こだわり」はそのようなものとして定義しています。
「こだわり」の見つけ方
「こだわり」とは「他店(他社)が面倒だからとやっていないのに、わざわざやっていること」。
これが、こだわりを非常に簡単に説明したものです。
では、もう少し掘り下げてみましょう。
そうすることで、あなたのお店や会社の「ほんとうのこだわり」を見つけることができます。
「他では『面倒だから』とうい理由でやっていないこと」を書き出すだけでは
あなたのお店や会社の「ほんとうのこだわり」は見つけることができません。
なぜなら、「ほんとうのこだわり」は次に紹介する「3つの要素」で成り立っているからです。
主語は「お客様」、目的は「未来(ベネフィット)」
先ほど紹介した「こだわりの失敗例」では
「国産の無農薬野菜を使いました!」という文言を紹介しました。
この文章では、「私」である主語はお店や会社で
その「お店や会社が大切にしてこだわっていることだけ」しか言っていません。
この文章を「ほんとうのこだわり」にするのならば、
「だから、お客様にはこんな未来をお約束します」と伝える必要があるのです。
「国産の無農薬野菜を使って、健康な体づくりをお手伝いします。」
という風にするのはどうでしょうか?
薬機法や景表法などの法律遵守はもちろん大切ですので
まずは文章を作ってから、法律チェックを行なってくださいね✅
他社が「面倒くさくてやらないこと」
これも、言葉の成り立ちを考えた上で欠かせない要素です。
競合他社が
「別にそこまでしなくても、売れるからいいよね」
「それって効率が悪いから要らないよね」
まさに、周りが「つまらないこと」だと考えていることに取り組んでいるのならば
それは「ほんとうのこだわり」の原石💎✨
あとは、次の要素できちんと伝えていけばOK!
外野の「なぜ?」に答えるストーリー(信念)
最後の要素は、
「こだわっている本人」と「気にしていない外野(お客様)」を繋げるための要素です。
「駅から近い」「完全個室」というものは、
それだけではただの「条件(ハード面)」に過ぎません。
しかし、そこに「なぜそうしたのか?」というお店や会社のストーリーが含まれることで
「意味のある設備=こだわり」へと生まれ変わるのです。
例えば、私が個人サロンをしていた時にこだわったのは「トイレ」です。
狭いサロン内にトイレを設け、床は大理石模様を使い
一般家庭ならばきっと設置しない、壁に取り付けるタイプのタンクレストイレで
トイレ本体が浮いているように見えるデザインを選びました。
これだけを書くと、「お金をかけたトイレ」という印象しかないと思います。
ですが、私が「トイレ」にこだわった理由は
非日常を体験する「メイクアップサロン」で
現実的なトイレは「世界観」が壊れてしまう
そう考えて、サロンの室内に合わせてトイレの内装にまでこだわりました。
サロンに来店してから、退店されるまで
その間だけでも、「キレイの魔法」を実感してもらいたくて
魔法が解けるようなことはしたくなかったから。
たとえ、トイレを利用するお客様が5人に1人だったとしても。
ただの高級トイレも、私の思いを伝えるだけで
「こだわりのトイレ」に見えてきませんか🚽✨?
「こだわり探し」を楽する方法
あなたのお店や会社が「ほんとうのこだわり」になっているか、
ぜひ、3つの要素を確認してみてください。
大抵の「こだわり」は「なんだか、惜しい・・・」と感じると思います。
そんな時は「視点がズレている」だけなので
「主語がお客様になっているか?」
「競合他社ばかり気にして、自社とお客様の関係を忘れていないか?」
というチェックをしてみてください。
「あぁ、気にするところが違っていた」
「表現がふさわしくなかった」
色々なお店や会社さまのチラシを拝見していると
少し修正するだけで「ほんとうのこだわり」に生まれ変わる
「こだわりの原石💎」が多いんです
「コンセプト」は明確になっていますか?
それでも、「こだわりが見つからない😭」という場合もあるでしょう。
そんな時には、いったん、「コンセプト」を確認してみることがおすすめです。
「コンセプト」に関する考え方」は、別の記事でも紹介している通り
お店や会社について、どう伝えていくか?をまとめたもの。
お客様との「お約束」であるとも説明しました。
コンセプトは、お店や会社とお客様を繋ぐためのもので
それを具体的に表現したものが「こだわり」です。
コンセプトがはっきりしていないと、
「こだわり」を見つけ出すことは非常に難しくなるのです。
「お店のこだわりが浮かばない」
そんな悩みを感じたら、まずは「コンセプト」を見直してみましょう