子育てがおもしろくなる話

参加報告:第52回 みんなで保育・子育てを考える集会 プレのつどい

大阪保育運動連絡会(大保連)が主催している
みんなで保育・子育てを考える集会のプレイベントに参加してきました!

今回は、土佐いく子先生(元小学校教諭/なにわ作文の会)による
「子育てがおもしろくなる話」を聞いてきたので、
その様子をお届けします♪

みんなで保育・子育てを考える集会とは?

「みんなで保育・子育てを考える集会」は
大阪保育運動連絡会が主催している保育と子育てに関するイベントです

このイベントは、
子どものたちの保護者はもちろん、保育現場で働いている保育士や指導者が
保育と子育てに関する専門家や研究者から学び、交流する機会となっています

専門的な内容ということで、保育者向けの研修会のようにも見えますが
実際に参加してみると、毎日の保育や子育てに活かせる知識やヒントがたくさんあり
保護者にこそ参加してもらいたいような内容です

今回の集会では…

この集会では、毎回、
専門家の方から保育や子育てに関するお話を伺うことができるので
私もできるだけ参加しています

特に、「子どもの成長と親の関わり」について学ぶことができる貴重な機会でもあるので
親として、一人の大人として、どのように子どもたちと関わっているのかを考える機会にしています

今回は、元小学校教諭/なにわ作文の会会員でもある土佐いく子先生から
「今、子育てで大切にしたいこと」を伺うことができました
また、普段は大学にて教育学を教えているという土佐先生から
今の学生たちの声を聞くこともできました

そんな土佐先生のお話の中から、
保育と子育ての本質につながる4つのことを紹介したいと思います

「子育てがおもしろくなる話」〜青年期を見通して〜

現代の子どもたちは大きな不安の中に生きているということは、
以前より問題視されていました
そして、昨今のコロナ禍によって子どもたちを取り巻く環境は
より一層不安と焦燥に溢れて深刻化しているようです

変化が激しく、不確かな事柄に溢れる社会に対して
不安を抱いているのは大人も同じ
そして、その大人の不安が子どもたちにも伝わっています

令和3年度(2021年度)に文部科学省が発表した
児童生徒の自殺予防に関する調査研究協力者会議(令和2年度)によると
令和2年(2020年)に自殺した小中高校生の数は
過去最多の479人に上るとされています

また、子どもたちの自己肯定感の低さや自分に対するあきらめ感などは
以前より指摘されていました(参考:「今を生きる若者の意識〜国際比較からみえてくるもの〜」内閣府

それでも、子どもたちは、明日に向かって今を精一杯生きています

子どもたちを知り、大人としてどう答えていくのか
改めて4つの事柄に目を向けていただきたいと思います

⑴ 子ども理解

ぐずぐず泣いたり、言うことを聞いてくれなかったり
怒ってたたいたり、突然甘えてきたり…

子どもはたちの行動に困ったり、イライラしたり
「我が子の発達は大丈夫かしら?」と焦ってしまう
そんな方も多いのではないでしょうか?

大人が困ったと感じている時、子どもたちも同じように困っているのです

ですから、子どもたちが困った行動をしている時に心がけたいのは
「子どもたちは何に困っているのか?」そのナゾを解く子ども理解なのです
子どもたちの困っていることを理解することは
困った行動の裏にある子どもたちの気持ちに気づくこと
そしてそれは、そのまま子どもたちに寄り添う結果にも繋がっていきます

ところが、この子ども理解がなかなか難しい!
なぜなら…

  1. 大人が忙しい
    保護者をはじめ、子どもたちの周りの大人はいつも忙しくしています
    ゆっくり、じっくり時間を作りたくてもなかなかできない…
    心と身体にゆとりをもって子どもと接することが難しくなってきているようです
  2. 周りと比べてしまう
    小さな時から知らず知らずのうちの競争している私たちは
    他者の評価や他者との違いに敏感になってしまいました
    「この年齢ならば、こうあるべき」と言われれば、
    1つの物差しだけで評価してしまいがちです
    あるいは、「少しでも早く」と焦るあまり
    成長の順番を無視して子どもたちに教育を詰め込もうとしてしまいます
  3. 「良い子」を演じる子どもたち
    子どもたちも、そういった大人の期待や不安を敏感に感じ取り
    大好きな人を不安にさせまいと必死に「良い子」を演じてしまう場合があります
    あるいは、子どもが発した「NO!」を受け止めなかったせいで
    大人に対する信頼を失い、恐怖心が芽生えることで
    大人の言いなりになってしまう子どももいます
    自分の感情を我慢して押し込めて生きていると、
    それはいつか大きな爆発となり自分や他者を傷つけてしまいます

子どもたちは、いつだって自分を表現しています

それは、言葉であったり、遊びであったり
あるいは、泣いたり、怒ったり…
必ずしも言語化されたものではありませんが
子どもたちはさまざまな形で自分達の心や願いを表現しています
そして、子どもたちが自分の意見を表現してその意見を尊重されることは
子どもの権利条約の基本原則でもあるのです

では、どうすれば子ども理解をすすめることができるのでしょうか?

それは、子育てを孤独なひとりぼっちにしないこと

一人では解けないナゾも、
大人同士が集まり知恵を出し合えば解決できるようになります
できれば、保護者だけでなく、保育者や専門家など
広い人間関係の中心に子どもたちを置いて
さまざまな視点から子ども理解を深めていくことが理想です

⑵ あたたかな人間関係

昨今のコロナ禍において、人間関係を育てていくことは一層難しくなりました
それと同時に、私たちは一人では生きていけない
人との繋がりの中で生きているといことを改めて実感しました

人付き合いができる、
自分と異なる存在としての他者を受け入れることができるということは
人として社会に生きる上で非常に重要です

では、どうすれば人付き合いができるようになるのか?

ハーバード大学が75年にわたって行った調査によると
人生の幸福感は収入や学歴、社会的ステータスなどではなく
あたたかな人間関係が大きな要因の一つだと言われています

つまり、人に愛され、優しくされ心をあたためてもらうこと

そのためには、きっと
大人同士の人間関係が心地よいものでなくては始まらないでしょう
子どもと関わる大人自身があたたかな人間関係を知ることで
子どもたちにも優しく愛情を注ぐことができるのです

ところで、大人が「愛情」だと思って子どもたちにしていることを
子どもたち自身はどのように受け止めているのでしょうか?

子どもたちの将来のためにと
早いうちから習い事をさせたり、しつけをおこなったり
子どもたちのためにと時間とお金を費やしている家庭は多いと思います

にも関わらず、
子どもたちは愛されているとは感じていないようです

では、どんな時に親の愛情を感じているのか?
どんな時に、「この人の子どもでよかった」と感じているのでしょうか?

  • 家族が笑顔の時
  • お母さんが笑ってくれる時
  • 困ったことがあれば、声をかけて一緒に考えてくれる時
  • 寂しかったら一緒に寝てくれる時
  • 一緒に料理を作ったり、本を読んでくれる時
  • 100点じゃなくても「好き」と言ってくれるとき
  • お父さんとお母さんが仲良くしているとき
  • 一緒に遊んでくれるとき
  • ちゃんと私を見てくれる時

などだそうです

こうしてみると、旅行やプレゼントのように特別な何かをしなくても
ただ一緒に過ごしたり、等身大の子どもを受け入れることが
子どもには「愛されている」「自分を見てくれている」と感じられるようです

お子さまにも、幸せを感じる時間について聞いてみるのはいかがでしょうか?

⑶ 言葉の力

「言葉の力」と聞くと
早い年齢から本が読めたり、字が書けたり、
あるいはスラスラとおしゃべりできたり…
そういったことを想像されるかもしれませんが、そうではありません

本物の言葉というのは、体験や感情を伴って紡がれる言葉

  • ことばで考える力
  • 自分を表現することがきる
  • コミュニケーションをとることができる
  • 感情や認識を自分のものにできる
  • 自己コントロールができる
  • 自分を解放することができる
  • 自己形成につながる

本物の言葉にはそういった力があります

デジタル化が進み、情報社会となった今
わからないことは調べればすぐに調べて
知識としてえることができるようになりました

しかし、こういった表面上の言葉や知識だけでは人間を育てることはできません
言葉は育てていく必要があるのです

言葉が育つためには…

  • 安心して言葉を交わせる関係にあること
  • 子どもの思いや願いを大人が言葉に変えて共感する
  • 子どもの言葉を奪わないこと

この3つが大切になってきます

特に、子どもがお話をできるようになると
伝わることが嬉しくて、四六時中おしゃべりをしてきます
そんな時に、
「早く言って」「それって、こういうこと?」「それは違うよ」などと言って
子どもの話を奪ってしまったり
忙しそうにしていたり、イライラしていたり、大人ばかりが喋っていたり…
そんな状態では、子どもは言葉を発する気力を失ってしまいます

また、大人自身が自分自身を自分の言葉で表現していなければ
子どもは敏感にそれを感じ取り
心を開いて話をすることに抵抗をもってしまいます

心が通い合う会話を続けることで、
子どもたちは自分の話だけでなく
他者の言葉にも耳を傾けることができるようになります
それは、人間理解へとつながり共感し合い、
円滑なコミュニケーションを支えてくれるのです

まずは、子どもたちの言葉を適当に受け流すのではなく
しっかり受け止めましょう
そして、大人自身の中にも優しくあたたかな言葉を育て
子どもたちに優しくあたたかに話しかけていってください

⑷ 豊かな自然と文化(遊び)

生物としてのヒトは、「文化」を糧にしてになります

子どもの権利条約にも、
子どもは休んだり遊んだり、文化芸術活動に参加する権利を持っている(第31条)とあります

ところで、「文化芸術活動」なんて言葉を使うと仰々しく聞こえますが
要は、「さまざまな遊びをする」ということ

遊びは子どもの健全な発達や成長を促します
自分以外の人間や自分を取り巻く環境(自然)との関わりの中で
五感を働かせることで豊かな感性を育んでいきます

この世界にある、あらゆるものとの出会いが
子どもの好奇心や感性を刺激して人としての成長を促し
かけがえのない個人を育て支える糧となります

特に、食文化や地域独自の文化に触れることは
個人のアイデンティティーの形成にも大きく関わります

遊びを通して多くの文化に触れることで
豊かな人間性が育ちます

子育ての悩みは幸せ

みんなで保育・子育てを考える集会には何度も参加しているのですが
今回もとても勉強になった会でした

私の子どもたちが通う保育園では
日頃から、子どもたちの育ちと大人の関わりについて学べる機会が多くあり
家庭での保育や子育てについて、落ち着いて考えることができるようになってきました

子育て支援に関する活動をする中で、
いろんなママとお話しする機会があるのですが
子育てにまつわる悩みは、どこの家庭でも大きな差はなく
みんな同じように悩んでいて、「悩みを解決したい」と感じているようです

しかし、こうやって保育や子育てについて学びを続ける中で
私は子育てに関する悩みを解決したいと思うことは少なくなってきました
それよりも、子育ての悩みがあることが幸せになっています

確かに、ダダこねや甘えん坊に困る時はあります
だけど、それは子どもが成長している証であり
我が子をより良く知り、親子の絆を育てる機会だとわかっているから

人間誰しも、困ったことがあれば解決したいと思います
ですが、子育てにおいて、目の前の悩みを解決することが、子どもの成長につながるわけではないようです

それよりも大切なのは、
困った行動に隠れた子どもたちの悩みや課題に目を向けること
土佐先生の言葉を借りれば、「子ども理解」が大切なのだと感じています

人間が人間を育てている
だからこそ、育てている大人はもちろん、子どもだって悩みます
そのゆらぎの中であたたかな人間関係を育み
幸せな時間を築いていくことがきるのではないでしょうか?

親である以上尽きることのない子育ての悩み
その悩みと向き合うことでしか得られない充実感や幸せがあるのだと
改めて気づいた時間となりました

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